【国道151号線-吉原橋・笹洞橋廃道】
長野県を通る国道151号線には、多くの旧・廃道が存在します。
今回は南信州にある、阿南町の3つの橋の脇に残る2つの廃道を見て来ました。
青字…ラピスのコメント ■黒字…作者のコメント
 
 さぁて、のってまいりました。
 次はどんなすごい廃道なのでしょう?
 では、行ってきま〜〜す(≧▽≦)

 こんなトコですよ(≧▽≦)→■周辺図■

 前回の「狢窪橋・西沢橋廃道」から
 北に約9km来ました。
 ここの「吉原橋」の横にも、
 味のある廃道がありました。
 旧道の一部は駐車スペースになっていて、
 電話ボックスがあります。
 現道はランガー橋で
 谷を一気に渡って行きます。

 廃道はと言えば
 ここもぐるりと谷を回り込んで行きます。
 まあ、どこもそうなんですが。
吉原橋廃道

 いきなりこんな状態です。
 ここは短いので、
 もう奥まで来ました。
 むこうに砂防ダムが見えます。
 ちょっとしたハイキング気分。
 でも、虫には気を付けなきゃ。
 あとヘビとかにもね。
 いや、確か南信州ってクマ居たよね?
 ・・・ベル鳴らしていこうかね。

 砂防ダムの前には小さな橋があります。
 しかも倒木が・・・
 いいねぇ〜〜。
 思った通りの、廃な景色です。
 
 おおっと!
 これは本格的な倒木だ。
 斜面に張られた落石防護ネットを引き裂いて
 何本もの木が雪崩落ちてます。
 斜面を見るともろい土なので、
 大雨の時に崩れたのでしょう。
 完全に塞がれてます。
 しょうがないので斜面を上がって
 越えて行きましょう。
 

 斜面の上からだとこんな感じ。
 ぶっとい木が
 ガードレールを直撃してます。
 橋は右側にあるけど、
 もうどこが橋だなんてわからないですよ。

 
 所々アスファルトが見えてます。
 こういうのが国道の廃道らしいね( ̄▽ ̄)
 いったい何年たったら
 こんなになるんだろう?
 

 廃道や廃線に倒木が多いのは、
 人間が山を削って
 バランスを壊してしまったから?
 崩されて崖になった所は
 簡単に土砂が流出してしまうのでしょう。
 で、木が巻き込まれて
 ばったり
 ってワケですね。

 
 岩がご〜ろごろ。
 
 すっかり自然に帰ってるね〜。
 よい廃道ですよ。
 あれ? なにか見慣れないモノが…
 いや、よく見るモノだった。
 ビニール?
 ビニールに包まれた木材だった。
 確かに“ビニール”も“木材”も
 よく見る物だけど、
 その組み合わせが、なぜこんな所に??
 しかも半分土砂に埋まってるしぃ。
 
 もうそろそろ廃道はお終い
 ってところで、これまた大きな崖崩れがあった。
 斜面の一部が滑り落ちてます。
 白っぽい山肌が目立ってる。
 もう、倒木なんてレベルじゃないね。
 崩落され放題。
 自然による蹂躙。
 廃道化加速中です。

 崩落箇所をすぎて上を見ると、
 見事に滑り落ちてる。
 木や植物が生えてると
 山の斜面は崩れにくいって言うけど、
 そんなの関係ねぇ って感じ?
 あれ? 崖の上に何かコンクリが・・・
 崖のふちに沿って側溝がありますよ。
 この上に道があるのだろうか?
 ここも人が手を加えた所が崩れたって事?

 広い場所に出て来ました。
 現道に合流です。
 よく見てこなかったんだけど、
 切り通しの右側の外側にも
 旧道があったかもしれません。
 こっちはヤバそう。
笹洞橋廃道

 では次の物件でも探しに行きましょう。

 と思ったら
 法面のむこうに怪しいガードレールが…
 あったね、ここに。
 さっき見たのと同じチェーンゲートがあります。
 ガードレールで塞いでしまわないのは、
 まだ車で入る用があるからなの?
 まあ、バイクなら入り放題みたいだけど…
 
 すでに自然に帰ってます。
 いい傾向です。
 あれ?
 誰かが車で入って来てるの?
 な〜んだ。まだ利用されて・・・

 違うよ。
 これは廃車だ!

 事故車なのかな?
 右側がベッコリと凹んでます。
 ライトが外されてるけど、
 なんだか骸骨みたいだね・・・
 ちょっと無気味。
 荷台を見ると雑草が生えてた。
 “廃車”と言うより
 車の“むくろ”ですね。
 
 で、廃車の先もさらに酷い薮に・・・
 でもまだ大丈夫。
 ここらの廃道には色々物が置いてあるね。
 切られた丸太が積んであります。
 ここのもビニールに包まれています。
 ホント、なんなんでしょ?

 ■これは「キクイムシ」という、
 木を枯らしてしまう害虫を駆除する為に、
 木材にビニールを被せ、殺虫剤で
 燻したものです。燻蒸処理と言います。
 
 大丈夫じゃなくなった?
 落石と倒木です。
 そんなに大した事ないか。
 うん、まだ大丈夫。

 とは言え、横にガードレールが無ければ
 ただの森にしか見えませんね。
 
 「ごみは絶対に捨てないで下さい」
 はいっ。捨てません。
 ごみを捨てる不届き者が多いのか、
 他の旧道にもこの看板があった。
 あ。
 さっきの廃車って
 “ごみ”になるんじゃあ・・・
 でも、廃道のいいアクセントになってるね。
 
 もうそろそろ現道に出ます。
 さいわいクマにも会わずに済みました。

 ここに来てアスファルト復活です。
 左にカーブしていきます。
 1車線がさらに狭くなってる。
 これが国道だったなんて
 素敵すぎます。
 
 ポールが立ち塞がって廃道終了。
 その先は右に曲がって
 現道につながってますね。
 旧道にはよくある光景ですが、
 未舗装になってるのはナゼ?
 
 目の前には次の橋
 「老の久保橋」があるけど、
 左側に怪しいスペースが・・・
 旧道の続きでしょうか?
 さっきの旧道のアスファルトを真直ぐ来ると
 ちょうどここに来ます。
 間違い無くこのスペースが旧道でしょう。
 だけどまともな道が残ってなさそうなので
 ここはスルーします。

[2008年5月現在]
 お次は「井戸沢橋廃道」です

旧道のそばに、郊外にはよくある地元の特産品を売ってる売店があったのですが、
よく見ると「化石の里」と書かれたのぼりが立ってました。
こんな所で「化石」が出る? なんて思い調べてみると、
ここ阿南町には、約2,000万年前に海底で堆積して出来た「富草累層」と言う地層があるそうです。
貝類やサメやほ乳類の化石が産出されます。
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